〜発達支援と整体の現場から〜
先日、心理学の本ではなく、あえてビジネス書を手に取りました。
読んだのは、人を動かす(著:デール・カーネギー)です。
私は普段、発達障害のある児童や、整体に通ってくださる大人の方と関わっています。
どちらの現場でも共通しているのは、「生きづらさ」や「うまくいかなさ」を抱えている方が多いということです。
整体のお客様とは施術中に世間話をすることも多く、その流れでさりげなく助言をすることがあります。もちろん、価値観の押し付けにならないよう気をつけています。それでも、うまくいくこともあれば、そうでないこともあります。
そんな中で、「もっと良い伝え方があるのではないか」と思い、この本を読んでみました。
人は“正しさ”では動かない
読んでいて改めて感じたのは、
人は正しいことを言われたから動くのではなく、心が安全だと感じたときに動くということです。
精神医学では、人は自尊心が傷つきそうになると無意識に防衛反応を起こすと考えられています。
たとえ善意の助言でも、「否定された」と感じた瞬間に心は閉じてしまうことがあります。
発達特性のある子どもたちは、失敗体験の積み重ねから自己肯定感が低くなっている場合があります。
大人の方も同じように、「どうせ自分はうまくできない」という思い込みを抱えていることがあります。
その状態で助言を受けると、それはアドバイスではなく“能力の否定”として受け取られてしまうことがあるのです。
「誰が言うか」がとても大切
同じ言葉でも、素直に聞ける相手と、そうでない相手がいると思います。
それは話の内容よりも、
・この人は自分を尊重しているか
・この人は安全な存在か
・コントロールしようとしていないか
といった、無意識の安心感が影響しています。
心理学でいう「心理的安全性」があるとき、人は初めて前向きに考え始めることができます。
助言よりも“気づき”
この本の中で印象的だったのは、
「人は自分で思いついた考えにこそ熱中する」という考え方です。
つまり、正解を伝えるよりも、
相手が自分で気づけるように関わること。
整体の場面でも、
「こうした方がいいですよ」ではなく、
「もし今より少し楽になる方法があるとしたら、試してみたいと思いますか?」
と問いかけるほうが、相手の主体性は守られます。
心理学でいう自己決定理論でも、人は「自分で選んだ」と感じられるときに最も動機づけが高まるとされています。
私が目指したい関わり方
この本を読みながら、
「自分もこんなふうに信頼関係を築ける人になれたら」と感じました。
けれど、それは話し上手になることではなく、
相手の尊厳を守る姿勢を徹底することなのだと思います。
私はまだまだ未熟です。
それでも、目の前の方が少しでも安心して、自分の力を思い出せるような関わりをしていきたい。
ビジネスに興味がなくても、
人間関係やコミュニケーションに関心がある方には、とても学びの多い一冊だと感じました。
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